Philosophy理念 大切にしている思い

いのうえ歯科クリニック 院長 井上貴詞 いのうえ歯科クリニック 院長 井上貴詞

理念

人が集まり、そこで会話が生まれ、
笑顔で安心できる場所

院長の井上です。“人が集まり、そこで会話が生まれ、笑顔で安心できる場所”を理念に据えるまでは、いくつかのきっかけがありました。さかのぼりますが、少しお話をさせてください。

私は小さい時から工作や絵を描くことが好きでした。小学生の頃は、自分の描いた友達の似顔絵が修学旅行のしおりの表紙に採用され、みんなが喜んでくれたことが何よりも嬉しかったのを覚えています。

曽祖父、祖父、父も代々歯科医師でしたので、自分も将来、何か技術を通して人が喜ぶ仕事に就きたいと考えるようになっていました。工作や絵が好きだということもあり、手先を使った歯科医師になることは自然な流れだったかもしれません。

「上手に削って、被せて、痛みのない抜歯ができる」。歯科医師になった当初は、高い技術力こそが、真の優れた歯科医師だと考え、毎日夜遅くまで練習をし、研磨を続けていました。しかし、担当医を変えて欲しいという患者さんが少なからずいました。

技術の未熟さを克服すればきっと…そう信じていましたが、ある患者さんとの出会いから、その前に「もっと大切なことがある」と気づかされました。それまでの自分は、歯の悪いところだけを診て、患者さんのことを診ていなかったのです。患者さんとしっかり向き合うことの大切さを教えてもらいました。以来、担当医を変えて欲しいと言われることもなくなりました。

さらにもう一つ。自分の考えを180度変え、臨床の礎となった歯科医師との出会いがありました。その医院では歯科衛生士が主役となり、患者さんの痛みや悩みに共感し、共に考える。
患者さん自身が健康でいられるための気づきを能動的な形で提供していくものでした。と同時に、ここでの学びから、父や祖父の地域への取り組み姿勢を思い出させてくれました。
父は人の集まる場所が大好きで、いつも人の輪の中心となり地域の保健活動を一生懸命行っています。祖父は患者と歯科医師という枠を越え、人として地域の人を愛していました。
この思いは私の根底にも流れています。自分は何をなすべきか、それは“人が集まり、そこで会話が生まれ、笑顔で安心できる場所“を作ることであり、いのうえ歯科クリニックのありたい姿だと思うようになりました。

歯科医師である前に、よき人間として地域に暮らす人たちとつながる。
やがて、医療の本質である、一人でも多くの人が健康で笑顔が絶えない人生につながっていくと信じています。

いのうえ歯科クリニック
院長 井上貴詞

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