2025-02-20 スタッフBlog
失敗しない子供用歯ブラシの選び方とは?歯磨きの習慣づくりに役立つ4つのポイント

定期的に生まれ変わる肌や髪の毛とは違って、歯は一度失うと再生することのない「一生モノ」です。そんな歯の健康を守るためには、幼少期からしっかりとケアをしていく必要があります。歯磨きの習慣を身につける方法の一つとして、歯ブラシの選び方を考えてみましょう。
そこで、今回はご両親に向けてお子さんに合わせた歯ブラシ選びのポイントをご紹介します!
目次
柔らかいブラシの毛を選ぶ
お子様の歯と歯ぐきは、大人と比べて非常にデリケートです。そのため、毛先が硬いブラシを使用すると歯ぐきを傷つける可能性もあります。
大人にとっては大したことのない痛みでも、小さなお子さんにとっては歯磨き自体に抵抗を覚えてしまうきっかけに繋がりかねません。最初は、できるだけ柔らかい毛のブラシを選ぶようにしてあげましょう。
それでも恐がってしまうときは、お子さんの手のひらなどに歯ブラシを当ててあげて「痛くないから大丈夫だよ」と声をかけてあげるのもおすすめです。
ヘッドサイズに注目する

歯ブラシの毛に対して、土台になっている部分を「ヘッド」と呼びます。成長途中の子供の口は、大人と比べてかなり小さいもの。それに合わせて、ヘッドサイズが小さな歯ブラシを選んであげましょう。
小回りが効いて奥歯まで届きやすくなれば、しっかりと効率的にブラッシングを行うことができます。
特に、歯磨きによる「えずき」や嘔吐反射が強いお子様にも効果的な方法です。
年齢ごとの適したヘッドサイズは?
とは言え、お子さんの成長は早いため、顎や口内の大きさもあっという間に変化します。目安としては、このようなサイズ選びがおすすめです。
・0~2歳: 乳幼児向けの歯ブラシは、特に小さなヘッドサイズ(約1.2~1.5cm)
・3~5歳: 幼児向けの歯ブラシは、赤ちゃんの頃よりは少し大きめのヘッドサイズ(約1.5~2.0cm)と、お子さんが自分で持ちやすいグリップを兼ね備えたものを選びましょう。
・6~8歳: 小学生程度のお子さんには、ヘッドサイズが2.0~2.5cm程度の歯ブラシが適しています。この頃から、少し硬めの毛先の方が使いやすくなってきます。
・9~12歳: この年齢のお子さんに対しては、大人用の歯ブラシより少し小さいサイズ(約2.5~3.0cm)のヘッドをイメージすると良いでしょう。生え変わった大人の歯を将来に向けて健康に保つため、歯の隅々までしっかりと磨けることがポイントです。
握りやすいグリップのものはどれ?

次に、持ち手に注目してみましょう。毛の土台となっているヘッド部分に対して、歯ブラシを握るための棒状のパーツを「グリップ」と呼びます。
大人用のものは平たく四角いデザインのものが多いですが、まだ箸やペンなどにも慣れていないお子さんにとっては円柱型になっている方が握る際に疲れにくいようです。グリップ部分が太くなっていたり、ゴムのような素材だとより持ちやすくなります。
細めの歯ブラシと比べると、喉の奥に刺さってしまうようなリスクも少なくなります。
興味をひくデザインや色を考える
もちろん機能性も大切ですが、まだ色々なことを覚えていく過程のお子さんにとっては歯磨きそのものの「習慣」を身につけてもらうことが先決です。
自分から楽しんで取り組めるように、一人で磨くときは好きなキャラクターや色のものを・ご両親が仕上げ磨きをするときは効率よく磨けるものを…と、分けて考えると選びやすくなるかもしれません。
お子さんに合った歯ブラシ選びの相談は、定期検診で!

実は、ここまでお伝えしてきた内容はあくまで簡易的な選び方のポイントです。と言うのも、歯並びや口の大きさ・開きやすさが人それぞれ違うように、「その人にとって磨きやすい歯ブラシ」にも個人差があるからです。
たとえば、顎が小さい傾向にある日本人は、必然的に小さなサイズの歯ブラシを選ぶことが多くなります。しかし、場合によっては大きなサイズのものに変えてみたほうが、以前よりよく磨けるようになる方も多くいらっしゃるのです。
当いのうえ歯科クリニックでは、歯ブラシは担当の歯科衛生士が患者さんに合わせたものを選んで処方します。そのため、最近ではお子さんであってもヘッドの大きなものをチョイスすることもあるんですよ!
大人になってからも、「歯ブラシを選ぶ基準があまりわかっていない」「いつも適当に選んでしまっている」という方は意外と多いのでは?歯磨きは、毎日行う習慣です。せっかくなら、より効果的に大切な時間を使いたいですよね。
歯ブラシ選びに悩んだときは、お子さんだけではなくぜひ親子で相談にいらしてくださいね!
