2025-04-17 スタッフBlog

歯医者でのクリーニングの重要性とは?自宅ケアとの違いについて

私たちの歯は、日々の食事でついた食べかすを放っておくと、細菌が繁殖し歯垢や歯石が溜まります。
歯垢や歯石は虫歯・歯周病・歯肉炎などの口腔内トラブルの原因になるため、歯のクリーニングが必要です。
今回は自宅での歯のケアと、歯医者でのクリーニングの違いについてご説明します。

自宅でできる歯のケア

ホームケアでできることは、歯ブラシ・フロス・歯間ブラシ・マウスウォッシュなどを用いて、歯の汚れを取り除いたり、口腔内の殺菌をしたりすることです。
ホームケアは歯の健康を保つのにとても重要で、おろそかにすると口腔内トラブルがぐっと進行しやすくなります。
自分に合った歯ブラシ選びや、フロス・歯間ブラシ・マウスウォッシュの活用をすることで、口腔内の衛生を保つようにすることが大切です。

歯医者でのクリーニングが必要な理由は?

ホームケアがとても大切である一方で、できることには限界があります。
歯の汚れも、やわらかい歯垢については除去することができますが、歯石はホームケアでは取ることができません。
また、歯の生え方には人それぞれ個性があるため、自力で磨き残しをゼロにすることはかなり難しく、汚れが溜まりやすい箇所などがどうしても出てきます。
そのため、口腔内トラブルを防ぎ、平均寿命よりも約20年短いと言われる歯の寿命を延ばすために、プロである歯医者でのクリーニングの活用をおすすめします。

歯医者でクリーニングを行うメリットには、以下のようなものがあります。

1.虫歯・歯周病の予防になる
歯垢や歯石が溜まると歯肉炎や歯周病の原因になるため、専用の器具を使ってホームケアでは行き届かないクリーニングをすることができます。
また、歯垢や歯石を取り除くと隠れている虫歯を見つけることもあるため、虫歯の早期発見や迅速な治療につながります。
虫歯の治療は進行すると大きな手術が必要になったり、治療が複数回に及んだり、歯を失うリスクが増えたりするため、早期発見と治療はとても大切です。

2.口臭の改善・予防になる
歯科医師や歯科衛生士の専門家によるクリーニングを行うことで、歯垢や歯石がしっかりと取り除かれ、口臭の原因となる細菌の繁殖を防ぐことができます。
そのためこれまで口臭に悩んでいた方の改善や、予防につながります。

3.歯の白さを取り戻せる
歯の表面についたコーヒーやタバコの着色汚れ(ステイン)を、ホームケアで取り除くことは困難です。
専門家のクリーニングによって、この表面の着色汚れを取り除くことができるため、歯の黄ばみやくすみを改善し、本来の歯の白さを取り戻すことにつながります。

歯医者でのケアはどんなことをするの?

ここでは、歯医者でのケアの流れをご説明します。

1.虫歯・歯周病・嚙み合わせなどの検査
虫歯・歯周病・嚙み合わせなどの検査を行い、結果に基づいて適切なクリーニング方法を選択し、その方に合ったクリーニングを行います。
クリーニングの方法では、超音波スケーラーを用いたクリーニングや、エアフロークリーニングなどがあります。

2.スケーリング(歯垢・歯石除去)
特殊な器具を使用して歯の表面から歯垢や歯石を取り除きます。
スケーリングを行うことで、歯の汚れを取り除く他にも歯の表面を滑らかにすることで、歯垢や歯石をつきづらくします。

3.着色除去
コーヒーや紅茶、タバコなどの摂取によって起こった表面の着色を、専用のハンドピースを使用して取り除きます。

4.ブラッシング
細かい部分などのクリーニングの仕上げとして、ブラッシングも必要に応じて実施します。

5.フッ素の塗布
虫歯に対する歯の抵抗力を上げたり、表面を滑らかにすることで虫歯の原因になる汚れをつきづらくするために、フッ素を塗布します。
フッ素は市販の製品にも多く配合されていますが、歯医者で使うフッ素は市販のものと比較して高濃度のため、持続力があります。

6.ブラッシング指導
磨き残しのない、正しいブラッシングをできている方は、実はあまりいません。
日常で大切になるホームケアのために、歯ブラシの種類や選び方、ブラッシングの順序や角度、歯磨き粉の使い方やフロス・歯間ブラシの活用などについて、アドバイスを行います。

いのうえ歯科クリニックでは、適切な治療はもちろんのこと、教育を受けた専任の衛生士がメンテナンスを行っています。
歯の健康を保つことで、生涯にわたって食べることや話すことを楽しむことができ、生活の質向上につながります。あなたの大切な歯を、一緒に守っていきましょう。