2023-12-19 スタッフBlog

赤ちゃんの”乳歯の生え方から虫歯予防まで”知っておきたいこと

生まれてすぐの赤ちゃんは歯が生えておりません。赤ちゃんがいる方は歯の生え方や生える順番が気になると思いますが、近年では個人差も広がっており1人1人違っています。乳歯の平均的な生え方、そして乳歯の虫歯についてお話しいたします。

    

乳歯が生える時期

乳歯が生える時期は個人差はありますが、だいたい生後6ヶ月〜9ヶ月頃です。

歯が生えてくる前兆として、歯茎がムズムズして「よだれの量が増える」「泣いたり、ぐずったりする」「手や服おもちゃを噛む」などが確認されます。

6ヶ月ころから生え始め、全ての歯が生えそろうのは2歳半〜3歳半頃です。ですが、生え揃う時期も個人差が大きいのであくまで目安になります。

    

乳歯の本数

乳前歯が8本、乳犬歯が4本、乳臼歯が8本で全部で20本です。かなり小さい歯ですが、子供は大人よりお口も小さいので20本しか生えてきません。

大人の歯を言われる永久歯は28本です。親知らずを含めると32本にもなります。

     

生えてくる順番の目安

生後6〜7ヶ月頃:下の真ん中前歯(乳中切歯)が2本生えてくる

生後8〜11ヶ月頃:上の前歯(乳中切歯)が2本生えてくる

生後11ヶ月〜1歳頃:上下前歯の横から(乳側切歯)全部で4本、生えてくる。

この時期はだいたいのお子さんが合計で8本生えてきています。

1歳2ヶ月〜1歳半頃:上下とも手前の奥歯(第一乳臼歯)が4本生えてくる。

2歳頃:前歯と奥歯の間に犬歯(乳犬歯)が上下で4本生えてくる。

2歳半頃:最後に生えてくるのが一番奥の歯(第二乳臼歯)が上下4本生えてきて全て揃います。

あくまでも目安として参考にしてください。同じ歳の子でも月齢が違うと体格もかなり違っていたりと個人差がとても大きいので、歯の生える時期も大きく違ってきます。何か気になることや不安なことがあれば一度、受診されることをオススメいたします。

乳歯の虫歯は要注意!

乳歯は永久歯に比べて、進行もとても早く虫歯になりやすいです。

理由は3つあります。

1.エナメル質が半分しかない

乳歯は永久歯に比べて、歯の一番外側のエナメル質が半分しかありません。薄くて柔らかいため簡単に虫歯ができてしまい、進行するスピードも速いです。定期検診やフッ素塗布をして虫歯の予防をしていきましょう。

   

2.ダラダラ食べている

お口の中は、常に脱灰と再石灰化をバランス良く繰り返しています。食事やお菓子を食べるとお口の細菌が食べ物を栄養分にし、酸を産生をします。お口は酸性に傾き、歯が溶けてしまいます(脱灰)。それを唾液などの働きで元の中性に戻ろうとしますす(再石灰化)が、ダラダラ食べていると常に酸性状態になり脱灰が多くなるため歯が溶け出し、虫歯ができてしまいます。虫歯を予防するためにも食事の時間は出来るだけ30分に食べ終わるようにしていきましょう。

  

3.正しく磨けていない

お子様自身で歯磨きするのは難しく汚れが溜まってしまったり、乳歯の奥歯は溝が深く歯垢などの汚れも溜まりやすいので虫歯になりやすいです。そのため保護者の方の仕上げ磨きが必要になりますが、子供のお口は小さく、大人でも正しく磨くのは難しいので歯科医院へ仕上げ磨きの方法を教えてもらうと良いでしょう。

   

虫歯になると・・・

いつか永久歯に生え変わるから乳歯が虫歯になっても大丈夫と思われている方がいるんじゃないでしょうか?

実は乳歯が虫歯になっていると、生え変わってくる永久歯も虫歯になりやすくなります。生えたての永久歯はまだまだ質も弱く乳歯同様に進行も速いです。
また乳歯の虫歯が進行していくと、根っこに膿がたまり乳歯の下にいる永久歯の発育不全が起こったり、虫歯の影響で乳歯が早く抜いてしまった場合は永久歯の生えてくる目印が無くなるので、歯並びが悪くなる原因にもなります。
永久歯に影響を及ぼさないように乳歯の頃から、ケアを行い虫歯を予防していきましょう。

お子さんのお口のことで気になることがあればお気軽にご相談ください。