2024-01-27 スタッフBlog
インビザラインのアタッチメントとは?
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目次
アタッチメントとは
マウスピース型矯正(インビザライン)で用いられるもので歯を動かしたり、マウスピースを固定させるための補助矯正器具です。歯面に樹脂素材のものを装着しますが、透明なため目立ちません。大きさは3〜5mm程度です。
アタッチメントの役割
アタッチメントの役割には大きく分けて2つあります。
①マウスピースが浮くのを防ぎ、固定させる
アタッチメントなしでマウスピースをはめた場合、浮いたりずれたりすることがあり、計画通りに歯が移動しないことがあります。アタッチメントを付けることによってフックの役割になりマウスピースの密着性が高まって浮きにくくなるので、矯正力が歯根まで伝わるようになります。
②歯の1つ1つに力を加え移動させるため
マウスピースを装着するだけでは矯正力は歯根にまでかからないので歯を細かく動かすことは出来ません。歯の捻れやガタつきなど様々な方向を1つ1つの歯にアタッチメントを付けるだけで、動かすことができるようになります。前に出す、回転させる、傾けるなどの動きはアタッチメントの個数や場所、大きさ、形によって動かす向きを細かく調整することが可能です。
アタッチメントの装着の流れ
①歯の歯面を研磨します。プラークなどの汚れがある場合、接着に影響があるため表面をしっかり清掃し研磨剤で磨きます。
②表面をしっかり乾燥させて、エッチングを塗布します。エッチングとは歯の表面をボコボコさせる薬剤です。歯の表面がツルツルしていると接着がしずらく取れやすくなるので、この表面処理を行います。数十秒後に水で洗い流します。
③歯科専用のボンディング(接着剤)を塗布します。アタッチメントの樹脂だけでは歯面にくっつきませんので、接着剤の処理が必要となります。
④マウスピースのアタッチメント部分に歯科専用の樹脂素材を入れて、マウスピースを装着し光照射をして固めていく。樹脂素材は歯科専用に複合されたものとなり名前はコンポジットレジン(CR)といいます。
⑤固まったらマウスピースを外して、はみでた材料を取り除きます。はみ出た部分があるとマウスピースが上手く装着できないこともあるので丁寧に取り除きます。
アタッチメントが付いた状態でのマウスピースの付け方
アタッチメントを装着するとマウスピースの着脱が難しくなります。
以下の手順でつけましょう。
①マウスピースを上と下を確認します。上顎の方が少し大きいです。
②前歯からはめて、徐々に奥まではめていきます。はめ込んだら、一度指の腹で押し込みましょう。
③マウスピースは噛んで装着すると破損の原因にもなるので、チューイーというゴムで出来たものを噛んではめていきます。
マウスピースの外し方
無理に取ろうとするとアタッチメントも外れてしまうため、注意が必要です。
以下の手順で外すようにしましょう。
①奥歯の内側から指を引っ掛けて外します。
②反対側の奥歯も内側から外します。
③最後に前歯の部分を持って外します。
アタッチメントが取れた場合
出来るだけ取れないように処置はしますが、どうしても取れてしまうことがありますが、焦る必要はありません。
アタッチメントが取れてもすぐに影響があるものではありませんが、長期間放置していると治療が計画通りに進まないこともあるので、矯正を治療をしているかかりつけの歯科医院に電話をしてみましょう。
まとめ
インビザラインのマウスピース矯正治療で計画通りに歯を動かすためにもアタッチメントはとても重要な装置となります。外れた場合なども自己判断せず一度ご連絡していただくと良いと思われます。アタッチメントやその他にもご質問あれば、お気軽にご相談ください。