2024-01-31 スタッフBlog

親知らずって?必ず抜く必要があるのか?

親知らずってなに?

親知らずとは前歯から数えて8番目にある歯です。正式名称は「第三大臼歯」といいます。

親知らずは、10歳頃に顎の中で形ができはじめ、20歳前後で歯茎から生えてきます。通常の永久歯は15歳頃までには生えそろえますが、親知らずは20歳前後と親元を離れてから生える事が多く、親が知らないうちに生えるので「親知らず」と呼ばれるようになりました。

親知らずは上下1本ずつ、左右に1本ずつの計4本ありますが、全ての人に生えてくるわけではなく先天的にない人や4本揃ってない人など個人差もあります。また生えてこないと思っていても実は歯茎の中に埋まっているケースもあります。

親知らずは抜歯する必要があるのか?

親知らずは必ず抜歯するイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。正常な位置で真っ直ぐ生えていて噛み合わせも問題なく、歯ブラシも届いて清掃状態が良ければ無理に抜歯する必要はありません。また歯肉の中に完全に埋まっていて隣の歯に影響がない場合も抜歯する必要はありません。

しかし、親知らずが原因でお口の中に悪影響をもたらしている場合は抜歯が必要となってきます。

親知らずの抜歯が必要な場合

抜歯が必要となる状態は以下にあります。

1、歯並びが悪くなる場合

親知らずは20歳前後と他の歯に比べてゆっくりと生えてきます。そのため十分なスペースがないところに真っ直ぐではなく傾斜してくることが多く、隣の歯を押すことによって歯並びが悪くなってしまうことがあります。

2、虫歯や歯周病

親知らずは一番奥に生えているので、歯ブラシが届きにくかったり毛先が当たらないことがあります。そのため歯や歯茎の中に歯垢に溜まり、細菌が繁殖しやすい環境となり虫歯や歯周病に罹りやすくなります。そして清掃も難しいため、治療を行っても再発する可能性が高いです。また親知らずの影響で隣の歯が虫歯や歯周病になった場合、保存が難しくなってくるので抜歯が必要となってきます。

3、智歯周囲炎

親知らずが傾斜して生えていたり、途中まで生えかけていると歯は歯茎に被さった状態になり、その周辺に歯垢がたまり炎症が起きる事を言います。

虫歯とは違い歯自体に症状はありませんが、痛みや腫れが強い場合は抜歯した方が良いです。

4、根っこが溶かされる場合

親知らずが斜めや横に生えていることで、隣の歯の根っこが溶かされてしまうことがあり、これを歯根吸収と言います。歯根吸収が進んでしまうと手前の歯も保存不可となり抜歯が必要となります。

まとめ

親知らずは体調によって急性症状が出ることがあります。まずは歯科医院に早めに診てもらいましょう。症状がなくても大きな痛みが出てくるかもしれないので不安な事があれば一度、ご相談ください。