2024-03-25 スタッフBlog

子供の”お口ポカン”が及ぼす影響とは?

ふと気がつくと、お子さんが口をポカンと開けている姿は見たことありませんか?本来、人間は鼻呼吸をしていますが、さまざまな原因によって鼻呼吸ができずに口呼吸になっています。

近年では口呼吸の子供が増加傾向にあり、発達などに悪影響があります。まずはチェックしていきましょう。

★子供の口呼吸チェック

    

◻︎お口がポカンと開いている

◻︎口呼吸がみられる

◻︎滑舌が悪い

◻︎鼻詰まりがある

◻︎いびきをかく

◻︎口臭が気になる

◻︎姿勢が悪い

      

一つ以上当てはまれば、口呼吸の可能性が高いと考えられます。

  

口呼吸の原因

     

・口の筋力が弱い・未発達

お口の周りにある口輪筋という筋肉の弱さが原因でお口ポカンが起こることが多いといわれています。現代の食生活では、柔らかいものが多くそれに伴って咀嚼回数が減ってきており筋力の発達に影響しているといわれています。口の筋力が鍛えられるように食べ物はサイズは小さくしすぎないようにして、前歯で噛み切り、奥歯でしっかり噛めるとお口にも良い運動となります。

・アレルギー性鼻炎

ハウスダストや、ペット、花粉症などさまざまな原因によりアレルギーを引き起こし鼻詰まりが起き口呼吸になっている可能性があります。鼻炎が慢性化すると口呼吸が癖になってしまうので癖になる前に病院へ受診して治療すると良いでしょう。

     

・アデノイド(咽頭扁桃腺)が肥大している

アデノイドとは、鼻の突き当たり部分にあるリンパ組織のかたまりです。なんらかの原因で大きくなり、気道が狭くなることで呼吸がしにくくなり口呼吸になってしまいます。いびきなど症状が気になることがあれば耳鼻科に受診してすることをオススメいたします。

       

口呼吸をそのままにしていると・・・

     

・虫歯や歯周病になりやすくなる

口呼吸になることで、お口の中が乾燥し唾液の量も減少します。細菌の増殖を抑える作用や汚れを洗い流す作用など唾液には様々な作用がありますが、受けにくくなり虫歯や歯周病になりやすくなります。

   

・歯並びや咬み合わせ

口呼吸をすることで舌が正しい位置からずれてしまうことになります。舌には内側から圧をかけ上顎の成長を促していますが、上手く発育ぜず、下顎ばかり大きくなり「受け口」になってしまうことがあります。また唇の筋力も弱まっているので、舌で内側から歯を押して唇が抑える力が弱まるので出っ歯になりやすいといわれています。

   

・風邪をひきやすくなる

本来人間は、鼻呼吸をし鼻毛や鼻水によるフィルターによって細菌やウィルスを侵入を防いでいます。口呼吸になることで侵入を防げず風邪やインフルエンザを引きやすくなってしまいます。

     

・口臭が強くなる

唾液の減少によって、お口の中が乾燥し細菌が増殖して口臭が強くなります。  

     

まとめ

口呼吸には風邪を引きやすくなることや、歯並びなど悪影響なことが多くあります。口呼吸であれば出来るだけ早いうちから治療など取り掛かれると良いですが、お子さんだけで治すのはなかなか難しいことなので親御さんが早く気づいて対応することが大切です。少しでも気になる症状があれば耳鼻科や歯科医院にご相談することをオススメいたします。