2025-03-29 スタッフBlog

口臭の原因は虫歯や歯周病かも?歯医者での対策と予防法

口臭の原因、ご存じですか?

口臭の原因はさまざまありますが、口臭の原因といわれている主な物質は、以下の3つです。

硫化水素
硫化水素は口臭の主要な原因物質の一つであり、腐敗したタンパク質から生じます。口腔内に存在する細菌がタンパク質を分解し、その過程で硫化水素を生成します。硫化水素は腐った卵のような不快な匂いを持っています。

メチルメルカプタン
メチルメルカプタンも同様に、腐敗したタンパク質から生成される物質で口臭の原因になります。にんにくのような匂いがあり、口臭の特徴的な臭いの一つです。

ジメチルスルフィド
ジメチルスルフィドも同様に、口臭の原因となる硫黄化合物です。腐敗した食品や細菌による歯垢の分解に関与し、口臭の原因となります。

昔に比べ口臭がきつくなった気がする、人から「口が臭い」と指摘された、口が乾きやすいなどの心当たりがある方は、口臭の原因を特定することをおすすめします。

歯周病・虫歯が口臭の原因となる?

口臭の原因というと、にんにくなどのにおいが強いものの摂取、タバコやアルコール、歯みがき不足、胃などの内臓疾患などを思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし口臭の原因のほとんどは口内にあると言われており、歯周病や虫歯が原因となる場合も多くあります。なぜなら、歯周病・虫歯が進行すると、口内ににおいの原因となる細菌が繁殖しやすくなるためです。
それが原因となって口臭につながり、場合によっては他人から指摘されるほど強い臭いが生じることがあります。

なぜ歯周病や虫歯によって、口臭の原因となる細菌が繁殖するのかというと、主には歯に空いた穴や歯周ポケットに食べ物などのカスが詰まるからといえるでしょう。
歯周病が進行すると歯周ポケットができたり、虫歯が進行すると歯に穴が開いたりするため、食事をするとその部分に食べ物の残りが詰まりやすくなります。隙間に入りこむことでいつも通りの歯みがきをしても汚れを落としきることができず、菌が繁殖し、口臭の原因となる物質を発生させます。
特に、糖質が多い食べ物や飲み物は虫歯の原因となる細菌が好むため、口臭を増幅させます。

他にも虫歯になることで歯の神経が腐敗して口臭の原因となるガスが発生することや、歯の根元に膿が溜まることで強い臭いを放つことがあります。

口臭の予防・対策としてできることは?

口臭がなるべく起こらないようにするには、どうしたら良いのでしょうか。予防や対策としてできることをご紹介します。

1.水分をとる
唾液は口の中を洗い流し、細菌の増殖を抑えてくれる作用があるため、水分が不足すると唾液が減少し、細菌が増えやすくなります。
そのため、口内が乾かないようにこまめに水分をとることが有効です。特に寝起きや長時間にわたって喋った後などは口内が乾きやすいので、積極的に水分をとると良いでしょう。

2.食後に必ず歯みがきをする
食後に口の中に食べ物の残りがあると、細菌のエサとなります。そして放置する時間が長くなればなるほど腐敗が進み、口臭を引き起こす物質が発生しやすくなります。そのため、食後は必ず歯みがきをすることが望ましいです。

また歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを使って歯と歯の間に詰まった食べ物もしっかりと取り除くことが大切です。

3.マウスウォッシュの活用
マウスウォッシュを上手に使うことで、口内の細菌を殺菌し、口臭を抑えるのに役立ちます。歯ブラシなどでは落としづらい部分のケアをすることができます。
ただしマウスウォッシュだけでは汚れ自体を落とすことはできないため、歯みがきはきちんと行いましょう。

4.ガムを噛む
ガムを噛むと唾液の分泌が促進されるため、水を飲むのと同様に細菌の繁殖を抑えることにつながります。またキシリトール入りのガムを選ぶことで、より細菌の繁殖を抑えやすくなるでしょう。

口臭の原因が歯周病・虫歯の場合は歯医者の受診を

口臭を抑えるために日々のケアはとても大切ですが、その原因が歯周病や虫歯である場合、原因を自力で取り除くことは難しいため、専門医である歯医者での治療が必要です。
歯周病や虫歯に対して適切な治療を行うことで、口臭の根本的な解消につながります。

また、定期的な歯科検診や口腔ケアを行うことで、口臭の予防や虫歯等の早期発見・早期治療をすることができます。
口臭は自分では気付きにくく、歯周病や虫歯も初期段階から自覚できることはまれなので、上手に歯医者を頼ると良いでしょう。

いのうえ歯科クリニックでは、適切な治療はもちろんのこと、教育を受けた専任の衛生士がメンテナンスを行っています。
あなたの大切な歯を、一緒に守っていきましょう。