2024-05-21 スタッフBlog

大きなトラブルを未然に防ぐ!お口の健康のために知っておきたい「予防歯科」とは?

「歯科は、歯が痛いときに行くもの」と考えていませんか?

実は、一度でもむし歯や歯周病にかかったことのある人は、再発のリスクが高くなると言われています。
健康な歯を維持するためには、虫歯や歯周病になる前に定期的なメンテナンスが必要不可欠なのです。

この記事では、予防歯科への考え方として当いのうえ歯科クリニックが大切にしている「リスクコントロール」についてお伝えしていきます!

定期なメンテナンスのメリット

一般的な定期検診の目安は3ヶ月〜半年に一度が目安とされていますよね。しかし、患者さんひとりひとりの体質や生活スタイルが違うように、健康的なお口の状態を維持するためのメンテナンスのペースもそれに応じて変わるものです。

たとえば、当院の場合は衛生士の担当制を設けることによって小さな変化を見過ごさず、継続的にフォローができるよう取り組んでいます。

早期の異常発見

虫歯や歯周病は、早めの発見や対処によって改善のしやすさが変わります。

すでに状態が悪くなってしまった歯は、治療をすることはできても元に戻ることはありません。
歯を削って金属や樹脂に置き換えるのはあくまで「補修」だからです。そうなってしまう前に、削らないで済む状態を目指していきましょう。

治療費が安く済む

「定期検診には余計なお金がかかる」とイメージされている方も多くいらっしゃいます。

しかし、症状が悪化するほど1本あたりの歯の治療費はかさんでいくもの。
定期検診によって健康な口内環境を保つほうが、長い目で見て医療費の負担が少なく済むのです。

予防歯科では何をするの?

当院の場合は、虫歯や歯周病などの治療を終えたあとは予防治療に移行します。
ここでは、実際にどんな取り組みをしているのかをご紹介していきます。

SPTとは

治療によって安定した病状を維持するための、定期的なケアをSPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)と呼びます。
特に、歯周病治療においてカギを握っている考え方がこちらです。すでに悪くなってから改善を目指すよりも、今の状態をキープするための健康管理が重要なのです。

歯のクリーニング

普段ご自身で行っている歯磨きだけでは落としきれないプラーク(歯垢)や歯石を取り除いていきます。
超音波や手動の器具で歯石をとるスケーリングや、歯の表面をピカピカに磨くPMTCを行います。

ただし、虫歯や歯周病のリスクはクリーニングだけしていれば解決できるわけではありません。その時は木綺麗になったとしても、次の通院までの期間を不衛生なお口の状態で過ごしていれば、その分リスクも上がってしまいます。

全国的に見ると、クリーニング「だけ」を作業的に行っている歯科医院はとても多く見られます。
しかし、クリーニング時の状態をデータ化して比較することによって、メンテナンスの間隔を調整したり、ホームケアのご提案をしたりと、リスクを避けるためのアプローチを強化することができるのです。

ブラッシング指導

そう考えると、患者さんそれぞれの状態や生活スタイルによって、ベストなお手入れ方法が変わることをお分かりいただけたのではないでしょうか?

ご自宅で行うセルフケアも、大切な予防歯科のひとつです。
歯ブラシの使い方やあて方、デンタルグッズの効果的な使い方を一緒におさらいしていきましょう。

予防歯科は「歯医者がニガテ」な方にこそおすすめ

私たちは、虫歯や歯周病だけでなく、口内環境のトータルケアに関心を持ってもらうためのお手伝いをしたいと考えています。

患者さんひとりひとりの声に寄り添えるよう、コミュニケーションをはかるのも予防歯科の大切な要素のひとつです。
当院では個室で診療することにより、患者さんがお悩みやお困り事をお話ししやすく、スタッフも耳を傾けやすい空間づくりに取り組んでいます。

口元の清潔感アップ

ですが、歯科に対して美容室やネイルサロンのように「定期的に通うのが楽しみ」と感じている方はそう多くないでしょう。
ですが、口臭や着色などによって、口元は見た目の印象にも大きく影響を与えるもの。

逆に言えば、口元の清潔感を改善することで全体的な印象アップにもつながるのです。

治療への不快感が減る

すでに虫歯や歯周病が進行している状態からスタートする治療には、どうしても痛みや違和感がつきものですよね。

また、お忙しいなか通院の時間を確保するのが難しい方もたくさんいらっしゃいます。

治療への時間や不快感を最低限で済ますためにも、予防歯科を上手く利用して健康な口内環境をキープしていきましょう!