2024-05-31 スタッフBlog
ついに保険適用に!「予防歯科」の定期メンテナンスで高額な治療費を回避しよう
「特にトラブルがないのに、歯医者にかかるのは面倒くさい」と考えている方は多くいらっしゃいます。
しかし、歯周病という病気は初期の自覚症状がないままどんどん悪化していくことが特徴のひとつ。手遅れにならないように、それを未然に防ぐ「予防歯科」の考え方が重要です。
また、歯周病や虫歯の症状が深刻になると、その分治療費もかさむことになります。実は、長い目で見てみると、あらかじめ予防に取り組んでおいた方が経済的でもあるのです。
目次
歯科の治療にかかる料金の目安
一般的な病院での会計と同じように、歯科の治療費も患者さんそれぞれの状態や、保険の適用によって料金が変動します。
そこで、ここでは治療にかかる平均的な金額を紹介します。
虫歯治療の料金相場
初期段階の1日で治療が終わる状態であれば、3割負担で1500円〜3000円程度が目安となります。
しかし、神経を抜かなくてはいけないほど症状が進行している場合は、何度も通院していただく必要がありますよね。そうすると、1本の歯に2万円以上もの治療費がかかることもあります。
虫歯になってから新しい歯科にかかる場合は、その他に初診料やレントゲン代が上乗せされることも想定しておいた方が良いでしょう。
定期検診の料金相場
定期検診にかかる料金は、3割負担の方で1回あたり2500〜3000円程度です。
金額だけを見比べると、初期段階の虫歯治療費の方が安いようにも思えますよね?
ですが、一度虫歯になって削った歯が元に戻ることはありません。健康な状態の歯をキープできることは、定期的なメンテナンスの最大のメリットなのです。
予防歯科も保険治療になるの?
日本では、歯が痛くなったり、口内のトラブルが起こってから歯医者に行くという人がほとんどです。
実は、以前まで予防歯科は自由診療で受けるものと考えられていました。「トラブルが起こる前に予防する」ための治療が、保険の適用外だったこともそんな風潮の理由のひとつです。
定期検診やメンテナンスが保険適用の対象に
しかし、2020年4月に診療報酬の改定が行われたことにより、現在では定期検診や歯のメンテナンスにかかるお金も「病気を治すために必要な治療費」といった考え方に変わりました。
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の認定を受けている歯科であれば、保険を適用して患者さんの自己負担額を減らすことが可能です。
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所とは
予防歯科の治療を受ける際は、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の認定を受けている歯科を選ぶと良いでしょう。
厚生労働省による基準をクリアした高度な歯科医療を提供している医療機関のみが認められる制度なので、安心して通院することができます。
求められる条件の例
- 人員の充実度
- 高い水準の治療実績
- 衛生管理の徹底
- 定期的に虫歯や歯周病の予防を行い、患者の健康に貢献している
- 安全性の高い歯科医療を提供している
(ただし、2024年6月からは口腔管理体制強化加算という新しい施設基準制度がスタートします。詳しくは、来月更新予定の記事をご覧ください!)
予防歯科は将来的な治療費の負担を抑えることができる
当いのうえ歯科クリニックも、厚生労働省による一定の施設基準を満たす「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」として認可されています。
また、これからは口腔管理体制強化加算(口管強)という新しい施設基準制度がスタートし、いのうえ歯科クリニックもこれに当てはまります。
認可院では、予防歯科の大切な取り組みである「SPT」を毎月保険診療で行うことが可能です!
高額な治療費を避けるために
定期的なメンテナンスによって健康的な口内をキープすれば、保険治療で予防歯科を受けるお金だけで済みます。
虫歯や歯周病によるトラブルが酷くなるほど、自費診療の詰め物やインプラント、入れ歯などによって数万〜数十万の治療費がかかることもあり得るのです。
口内の健康=からだ全体の健康に
歯の状態が悪くなったり、歯そのものを失ってしまうと、特に食事に関して直接的な悪影響が出てきます。まずは、これまでと食事スタイルが変わることで、胃腸への負担が大きくなってしまいます。
また、歯周病による口内の炎症が続くと、脳梗塞や糖尿病をはじめとする歯科以外のさまざまな病気を引き起こしやすくなります。
健康な歯できちんと噛んで食事を行うことは、からだ全体の栄養状態や体力の向上につながっていくのです。
予防歯科について気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。健康な口内環境を一緒に保っていきましょう!