2023-06-24 スタッフBlog
どうして虫歯になるの?
毎日頑張って歯磨きをしているのに虫歯になってしまった経験はありませんか?虫歯を予防するには毎日の歯磨きが基本ですが、実はそれ以外にも虫歯になってしまう原因は沢山あります。
今回は虫歯の仕組みや、原因を知りましょう。
目次
なぜ虫歯になるのか?
お口の中は常に中性に保たれているのですが、食事やお菓子の糖分が入ることで酸性へ傾きます(脱灰)。その酸性へ傾いたお口の中は唾液によって中性へと戻されます(再石灰化)。この作用を脱灰と再石灰化と言われます。脱灰と再石灰化について少し詳しくお話しします。
脱灰(だっかい)は歯の表面のミネラル(主にカルシウムやリン)が酸によって溶け出すことを指します。その酸を作り出すのはお口の中の細菌です、細菌は砂糖や炭水化物の糖分を栄養源にして酸を作りだし、酸によって歯の表面のエナメル質が溶け出します。
再石灰化(さいせっかいか)とは脱灰によって溶け出たミネラルが唾液の作用により再び歯に取り込まれ、歯の表面が強化される事です。再石灰化によって虫歯の進行を防ぐことができます。
常に脱灰と再石灰化を繰り返されておりバランスが保たれていると虫歯になりませんが、さまざまな行動で脱灰が多くなります。それによって再石灰化が追いつかなくなり虫歯が発生します。
私生活には虫歯のリスクが潜んでいます…
虫歯になりやすい行動は以下の5つが挙げられます。
①糖分の多い食事
お口の中の細菌は砂糖や炭水化物などの糖分を栄養源にしています。糖分が多い食事をしていると脱灰が進み虫歯になりやくなります。お菓子などを少し控えるだけでも予防になります。
②食事回数が多い
1日に食べる回数が多いと脱灰が多くなり虫歯になりやすくなります。1日に食事と間食を合わせた4回までなら虫歯のリスクを抑えれます。ジュースや砂糖が入ったコーヒーなども1回にカウントされるので注意です。
③タバコ
タバコは唾液の分泌を低下させます。唾液量が少ないと再石灰化の働きが弱くなり、虫歯のリスクを高めます。
④炭酸ジュースをよく飲む
炭酸ジュースには糖分と酸も入っているため虫歯のリスクを高めてしまいます。毎日ではなくたまに飲む程度であれば問題はありません。
⑤正しく歯磨きが行えていない
毎日磨いていても歯ブラシが適切に当たっていないなど、歯垢が残っていることも原因になります。歯間ブラシやフロスなどの道具を使用しさらに歯垢を除去することで、虫歯のリスクを下げます。
虫歯にならないためにも歯科医院にメンテナンスを行うことが大切です。
メンテナンスに通うことで適切なブラッシング方法を歯科衛生士からお伝えすることができます。痛みが出てから受診される方も多いと思いますが痛みが出る前、虫歯になる前に受診し予防していきましょう。そして自分に合った予防策を取り入れましょう!