2023-08-28 スタッフBlog
奥歯など磨きにくいところの口腔ケアにはタフトブラシがオススメ!
皆さん、口腔ケアのアイテムは何をお使いでしょうか?歯ブラシだけで歯垢が落とせるのは全体の約6割です。歯間ブラシやフロスなど歯と歯の間のお掃除に役立つ物もありますが、奥歯など磨きにくいところの掃除に優れているワンタフトブラシというものがあります。
今回はワンタフトブラシについてお話いたします。
目次
ワンタフトとは?
ワンタフトブラシとは、通常の歯ブラシとは形が異なり毛先が小さくまとまっていて、磨きにくいところや奥歯までしっかり磨ける歯ブラシです。
ドラックストアやスーパーでもよく販売されており、手軽に購入できます。
歯科先進国のスウェーデンでは、ワンタフトブラシをメインの歯ブラシに使用している人もいるぐらい清掃力は高いアイテムになっています!
どんな歯に使うのか?
・奥歯
通常の歯ブラシだとなかなか届きずらく、歯垢が溜まりやすいところです。磨こうとして歯ブラシを奥まで入れると気持ち悪くなってしまうこともあるかと思います。ワンタフトブラシはヘッドも小さく奥まで入りやすいので、磨きやすくなります。嘔吐反射がある人はワンタフトブラシがオススメです。
・親知らず
親知らずは人によって生え方が様々です。少しだけ頭が出ているのもあれば、歯茎が被っていたり傾いていたりしているため、通常の歯ブラシでは磨きにくく歯垢が溜まりやすくなります。また生え途中は、背が低く歯ブラシが当たりにくくなります。歯垢溜まった状態を放置してしまうと虫歯や、歯茎が感染を起こし腫れたり痛みが出たりします。ワンタフトブラシはそんな親知らずにも当てやすいため清掃に最適です。またワンタフトは頭が小さいため、奥の方に入れても苦しくなりずらく磨きやすいです。
・ブリッジの隙間
ブリッジとは歯を失った場所に両隣の歯を削り、被せ物を橋のように繋げる治療になります。歯を失った場所はポンティックと呼ばれるダミーの歯が入るので、下に隙間ができます。その隙間に食べかすや歯垢が溜まりやすくなります。また被せ物をしている歯は根本に段差ができて汚れが溜まりやすくなっています。歯茎との境目にもワンタフトが当てやすいです。ブリッジは土台の歯が虫歯になれば、再治療が必要となり、全てやり直しになることもあります。治療には時間もお金もかかるため、毎日の清掃が大切になります。
・矯正装置の周り
矯正装置は歯にブラケットやワイヤーなどの金具が付いており、食べかすや歯垢が溜まりやすく、矯正装置をつけただけで虫歯のリスクがぐんと上がります。ワンタフトブラシは装置の隙間や細かい部分などにフィットするので、歯ブラシより効率的に除去ができます。
・インプラントの周り
インプラントは、歯を失ったところに人工的な歯を埋め込む治療法の1つで、金属製のネジを顎の骨に直接埋め込みます。歯垢や歯石がインプラント周りの歯茎に溜まり炎症を起こすことがあります。このことをインプラント周囲炎と言います。一般的な歯周病より、進行が早いため日々のケアがとても大切になっていきます。インプラントは根元にくびれが出来ており食べかすや歯垢が溜まりやすくなっています。それにより炎症が起きてしまうので隙間や細かい部分に特化したワンタフトブラシで磨くことをオススメしています。
・前歯の裏側
前歯の裏側は歯石が付着しやすい部分です。上の前歯の裏側はヘコんでいるので、通常の歯ブラシでは磨きにくいため、ワンタフトブラシが活躍します。
使い方
まずは全体的にいつも通り、歯ブラシで歯を磨いていきます。その後から磨きにくい場所にポイント使いしましょう!
力を入れすぎないようにするために持ち方はペン持ちにします。鏡でどこに当たっているか確認しながら歯と歯茎の境目をなぞるように当てたり、ピンポイントに当てて小刻みに優しく動かしていきましょう。
交換時期
通常の歯ブラシと同様に毛が開いたら交換時期です。毛が開いたまま清掃しても、歯垢の除去率は下がってしまいます。使用頻度にもよりますが、大体1ヶ月に1本程度交換するのがいいでしょう。ワンタフトブラシは毛の硬さや毛先の形状の違いなど様々な種類があります。当院でも販売していますので気になる方はスタッフに気軽にお声かけしてください!
通常の歯ブラシと別にワンタフトブラシを取り入れ、セルフケアの質を高めていきましょう!