インビザラインのメリット・デメリット

インビザラインは、従来のブラケットやワイヤーを使用しない透明なマウスピースを使用した矯正治療法です。見た目や手軽さなどの面でメリットが多いですが、どんなものでもメリットだけではなくデメリットも存在しています。

以下に、インビザラインのメリットとデメリットについて詳しく説明します。

　　　

メリット

　　　

・透明で目立たない

インビザラインのマウスピースは薄く透明であるため装着していることはほとんど気付かれません。見た目も自然なので仕事や日常生活で他人に気づかれにくく、多くの人達にとってメリットとなります。

　　　　　

・型取りがしやすい

矯正治療では型取りが必要となりますが、ドロドロした粘土のような材料を口に入れて、固まるまで人によっては苦しい思いをしながら型取りをしていました。インビザラインの場合は光学スキャナの「iTero (アイテロ）」でお口の中を撮影して型取りするので快適で精密に歯型を採取することができます。

　　　　　

・通院回数が少ない

ワイヤー矯正は月に1回調整を行う必要があります。インビザラインはマウスピースによって常に移動し続けているので、調整する必要はありません。矯正をスタートしたすぐは1ヶ月に1回来院していただき装着ができているかなど確認します。取り扱いに慣れたあとは2、3ヶ月に1回の通院し、歯が計画通りに移動しているか確認します。

　　　　

・痛みや違和感がすくない

インビザラインは厚さ0.5mmのマウスピースを1〜2週間ごとに交換をします。1つのマウスピースで動かすのは0.25mmと少ないため痛みや違和感があまりありません。マウスピース自体も歯の部分だけを覆う最小の形態となっているため、金属ワイヤーやブラケットと違って異物感を感じることは少ないです。

　　　　　　　

・食事制限がない

ワイヤー矯正だと、歯の表面にブラケットと金属製のワイヤーを接着させるため固いものを噛んだ時の力で装置が外れてしまうことがあります。また粘着質なもの例えば、ガムやキャラメルは装置にくっつくと虫歯の原因になったり外れてしまう事もあるので極力控えていただくことがあります。マウスピース矯正だと、外して食事ができるので特に食事制限がありません。

　　　　

・口腔内を衛生的に保ちやすい

ワイヤー矯正だと、器具の部分にも歯垢が溜まりやすくなり虫歯の原因になってしまいます。マウスピース矯正は取り外しことが可能なので歯ブラシやフロスの制限がなく、衛生的に保ちやすくなっております。

　　　　　

・金属アレルギーの心配がない

インビザラインのマウスピースは、医療用プラスチックを使用しています。金具を使用していないので、金属アレルギーがある方も安全に行えます。

　　　　

・あらかじめの治療期間が分かる

インビザラインは独自のシュミレーションソフトより、歯の移動距離や最終的な状態のイメージを治療前に確認することができます。治療計画がほぼ正確に分かるので、将来的な見通しが立てやすくなります。

　　　　　

デメリット

　　　　　

・装着時間を守る必要がある

インビザライン矯正治療で歯を動かす為には長時間マウスピースを装着する必要があります。装着時間は20〜22時間程なので、この時間が守れない場合は計画通りの歯が動かず、治療が長引いてしまったり、歯が元の位置に戻ろうとしてマウスピースが入らなくなってしまうことがあるのでご自身で管理して装着時間を守る必要があります。

　　　　

・治療できないケースもある

インビザラインは全症例に対応をできるわけではありません。歯を大きく動かすのが苦手なため、歯並びが悪すぎる場合などは向いていません。
また重度の出っ歯や、受け口（反対咬合）は矯正だけではなく外科的な手術も必要になってくるので、インビザラインだけでは対応できません。

　　　

インビザラインにはさまざまなメリットとデメリットがあるのできちんと理解し、納得した上で治療法を決めることをオススメします。当院でもインビザラインを行なっています。お気軽にご相談ください！