2025-01-17 スタッフBlog

「妊婦は虫歯になりやすい」って本当?3つの理由から見る妊娠中の体質の変化

「妊娠期間中は虫歯にかかりやすくなる」という話を聞いたことがありませんか?

このように、注意が必要ではあるものの「では、どうすればいいのか」といった情報も多く耳にする時期でしょう。

ただでさえ、妊婦さんは初めての感覚や身体の変化に戸惑ってしまうもの。

今は、インターネットで何でも調べられる時代です。しかし、検索を繰り返してたくさんの経験談を読むと、余計に判断がつかなくなる場合もありそうです。

そこで、親子で来院していただくことも多い当いのうえ歯科クリニックが、妊婦さんの体質の変化と虫歯への影響について解説していきます。

安心して妊娠期間を乗り越えていただくためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠中に歯医者に行っても大丈夫?妊婦さんが知っておくべきことまとめ

ホルモンバランスの変化

まずは、妊婦さんの体内ではこれまでとホルモンのバランスが大きく変わっていることを覚えておきましょう。

特に「プロゲステロン」と呼ばれるホルモンが増加することで、歯の健康に影響を与えることがあります。

プロゲステロンが多い状態だと、歯周病のリスクが上がると言われています。つまり、粘膜のケアに注意が必要です。

歯ぐきが過敏になったり、腫れや出血などの炎症を引き起こしやすくなってしまうので、歯磨きの際などに気をつけて見ておくようにしましょう。

また、妊娠中は体質の変化により抵抗力が下がったり、使える薬が限られてきます。そのため、「感染症に注意」と口を酸っぱく言われることが増えるでしょう。

いつもならすぐに治るはずだった風邪をこじらせやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったりと、ご自身の変化に戸惑ってしまうこともありますよね。

免疫力を上げていくためにも、虫歯だけではなく心や身体のケアに目を向けていきましょう!

食生活の変化

妊婦さんと言えば「つわり」がつきもの。

実は、つわりによる吐き気や嘔吐も虫歯への影響が大きくなります。というのも、口内が酸性に傾くと、歯のエナメル質が脆くなってしまうのです。

また、妊娠中は特定の食べ物を好んで食べたくなる傾向もありますよね。

特に、気分の悪さを和らげるために「酸っぱいものを食べたくなる」という方は非常に多いそうです。

逆に、いつもよりジャンクフードなどの脂っこいものやアイスなどの甘いものを欲して食べ続けてしまうという話もよく伺います。

食べ物の好みや食生活そのものが変わると、いつの間にか生活習慣にも影響が出てきます。

口内環境や歯磨きのタイミングの変化によって、虫歯に繋がりやすくなる原因がないか振り返ってみましょう。

優先順位の変化

妊婦さんにとって、なによりも大切なものはお腹の中にいる赤ちゃんだと思います。

ただし、そんな赤ちゃんを守るためのご自身の身体も同じように大切にしてほしいものです。

妊娠期間中はついついお腹の中の赤ちゃんに意識が向いてしまい、母体であるご自身へのケアが後回しになってしまうこともよくあるのです。

たとえば、妊娠中は身体が重いことで疲れやすくなったり、体調を崩しやすくなることもあるでしょう。

そのため、外出自体のハードルが上がってしまうという方は少なくありません。

定期的な歯科検診や、歯磨きなどのセルフケアをうっかり先送りにしてしまうことも、妊婦さんが虫歯になりやすくなる理由のひとつだと言われています。

妊活はかかりつけ歯科に伝えるべき?

妊娠を考えている方が真っ先に相談されるのは、やはり婦人科ですよね。

ですが、一見妊娠には関係ないように思える歯科にも、事前に知らせていただくことでお力になれることが増えるでしょう。

妊婦さんの場合は、妊娠が分かってからだと「治療が限られてしまう」というリスクがあります。つまり、治療計画が変わってしまうこともあるのです。

たとえば、麻酔を伴う処置や抜歯などは、その前に済ませておくなどの工夫が必要です。

また、ホワイトニングなどを検討している場合は、妊娠期間中には断られてしまうことが多いでしょう。

お子さんが生まれると、家族みんなで笑顔の記念写真を撮ることも増えるはずです。もしもご予定があるときは、妊娠前にご相談していただけるとスムーズにご提案ができますよ。

効果倍増!?ホワイトニング前に歯のメンテナンスを受けるメリットとは

妊活をしている時は、そのことばかりが気がかりになってしまうこともあるでしょう。

そんなときは、ぜひ定期検診などでかかりつけの歯科にもお話ししてくださいね。そうやって具体的な見通しを立てることで、安心して未来の計画に望んでいただけるようお手伝いします!