2023-10-20 スタッフBlog

インビザラインを使用した治療にかかる平均的な期間や治療が長引いてしまう原因とは?

インビザラインとは、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置です。

手軽に行える矯正として近年注目をされています。その中で治療期間がどのくらいかかるのか気になる方もいらっしゃると思います。そこで今回は、インビザラインを使用した治療にかかる平均的な期間や治療が長引いてしまう原因などをご紹介いたします。

    

治療期間

治療期間は症例によって異なりますが、いのうえ歯科クリニックでは歯を抜かない場合は1年半、抜歯する場合は2年の治療期間を要します。ガタつきの強い歯並び(重度の叢生)であればあるほど、歯の移動距離が大きくなるため長い治療期間を要することもあります。

また矯正治療後は歯が移動したばかりなので、元の位置に戻ろうとする力が働きます。綺麗に並べ終わった後は後戻りを防止するため保定期間が必要です。保定期間中はリテーナーと呼ばれるマウスピース型の保定装置を装着します。保定装置の装着期間は治療に要した期間と同じになります。つまり治療が2年であれば、保定装置も2年になります。

     

インビザラインの交換頻度

交換頻度は約1〜2週間毎に交換します。1枚のマウスピースで移動できる歯の距離は約0.25mm〜0.35mmとごくわずかで、およそ1ヶ月で最大1mm程度の移動が良いとされています。年齢や歯の動かし方、装着時間によって交換頻度も変わってきます。

東海市 歯科矯正 インビザライン

   

インビザラインの変化に気づくのは何枚目?

インビザラインのマウスピースの枚数は歯の移動距離や歯の本数によって個人差もありますが、平均40枚〜50枚になります。1~2週間で1枚ずつ、わずかに形が異なるマウスピースに交換していくことによって、少しずつ歯を動かしていきます。

変化に気づくのが14枚〜20枚頃に実感できます。1枚で0.25mm移動するので14〜20枚だと3.5 mm〜5.0 mm移動することになりますので、見た目にも分かりやすくなります。

     

インビザラインが長引いてしまう原因

インビザラインは、治療計画を作成した時点である程度の治療期間の目安が確認できます。しかし、さまざまな要因で、最初の計画よりも期間が長引いてしまうこともあります。

一体どのような要因で長引いてしまうのか、以下のようにあります。

・抜歯
抜歯が必要な場合は治療期間が長引く可能性があります。なぜならば、叢生と呼ばれるガタつきが強い歯並びなどは歯の移動スペースを確保するために抜歯を行うことがあります。

最終的には抜歯したスペース分、歯は移動していくので距離が多くなり治療期間が長くなります。

・リファインメント
リファインメントとは、当初の治療計画と実際の歯の動きのずれなどで計画を修正することを言います。修正をした後はマウスピースを追加で作成する必要があります。ズレてしまった歯をもどすのに治療期間が要するのと、新しいマウスピースが届くまで待っている分、治療が長引いてしまいます。ですが、リファインメントは珍しいことではなく、およそ8割程度の方がリファインメントを行われています。矯正治療の精度を上げるための大切な工程となります

・虫歯や歯周病
マウスピースを装着中に、食事したりジュースを飲むと虫歯や歯周病のリスクが高まります。矯正治療中に虫歯に罹患した場合、矯正を中断し、治療を優先する必要があります。口腔内を清潔に保つためいつも以上に丁寧にケアをすることを心がけましょう。

・装着時間が短い
インビザラインは1日20〜22時間以上装着する必要があります。歯磨きと食事以外の時は装着しているのことになるので、この装着時間が守れない場合は思うように歯が動かないことが多いです。またマウスピースを外している時間が長いと、再度装着しようした時に入りづらくなってしまう可能性があります。

・紛失してしまった
マウスピースを紛失してしまった場合は、まずは新しいものを作成を依頼する必要があります。新しいものが届くまでに1〜2週間の期間がかかるため、それまでは治療は一時的に中断となり、前のマウスピースを使用することになります。透明なマウスピースは紛失しやすいので付属のケースにしまう習慣をつけましょう。

インビザラインの治療にかかる期間は平均で1年半から2年です。ただし、気をつけてポイントを守らなければ、治療も長引いてしまいます。きちんと守りながら治療を行なっていきましょう。

  

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